日本一、水がきれいな仁淀川
日本一水がきれいな川といわれ、青とも緑とも見える不思議な色合いに輝き、
驚きの透明度を誇る仁淀川の美しさは“仁淀ブルー”と呼ばれています。
その仁淀ブルーを一目見ようと、近年多くの観光客やカメラマンが仁淀川を訪れています。
「奇跡の清流」とも称される仁淀川は、水辺の美しい風景はもちろんのこと、
水とともにある人々の暮らしや土地の文化を作り出してきました。
仁淀ブルーについて
“仁淀ブルー”という言葉は、仁淀川を撮り続けてきた写真家が提唱したといわれています。太陽の光や空の色が入り混じり、季節や場所によって鮮やかな青色にも青みがかった深い緑色にも見えるその不思議な色合いは、魅力的で吸い込まれてしまいそうな美しさがあります。
また仁淀川流域の石は赤、青、緑、紫、茶、黒、白など様々な色をしていて、そのカラフルな色合いも仁淀川の水と水辺の美しさを彩る要素のひとつとなっています。
藻類の生育や光の加減で色を変える“仁淀ブルー”の見頃は8月中旬から1月中旬頃といわれています。仁淀川流域には“仁淀ブルー”を体感できる渓谷やスポットがいくつもあり、多くの人を惹きつけています。
にこ淵について
仁淀川水系の上流にあるにこ渕は、神秘的なほど青く美しい“仁淀ブルー”を体感できる“知る人ぞ知る”注目のスポットです。
車道から見える小さな看板を目印に、崖のような道をロープ頼りに降りた先に現れるにこ渕はまさに秘境という表現がぴったり。緑の木々深く囲まれた静かな空間に、白く煌めく滝の飛沫が“仁淀ブルー”に輝く水面に落ちていく音が絶え間なく響き、規模の小さい滝壺でありながら見応えは抜群です。
※にこ淵は泳いだり飛び込んだりしてはいけません。マナーを守ってお楽しみください。
仁淀川について
仁淀川は全国的な知名度でこそ四万十川より劣るものの、四万十川、吉野川に次いで、四国で三番目に大きい川です。西日本最高峰の石鎚山に源を発し、高知県の真ん中あたりを南北に縦断するように流れています。
悠久の歴史を感じさせる雄大な流れの仁淀川流域には、増水の際に水に沈む欄干のない沈下橋が数多くあり、高知を代表とする風景となっています。高知県最古といわれる珍しいアーチ型をした久喜沈下橋、ロケーションの美しさで知られる片岡沈下橋、周囲を山々に囲まれた浅尾沈下橋は撮影場所としても人気があります。
安居渓谷、中津渓谷、水晶淵について
仁淀川支流の安居川上流部にある安居渓谷は、周囲の広大な原始林から湧き出す清冽な水が流れる“仁淀ブルー”が美しい渓流です。渓谷内には飛龍の滝や昇龍の滝、背龍の滝などの滝があり、夏は川遊び、キャンプ、渓谷トレッキングなども楽しめます。安居渓谷内で“仁淀ブルー”を満喫できるスポットのひとつが水晶淵。季節や時間帯、角度などによって見え方が変わる不思議で神秘的な場所です。
四国の水辺八十八カ所にも選ばれた中津川流域の中津渓谷は滝のつくり出す神秘的な景観が見どころです。落差約20mから流れ落ちる大迫力の雨竜の滝はまさに圧巻。秋は“仁淀ブルー”と鮮やかな紅葉のコントラストが素晴らしく、渓谷全体に整備された遊歩道からゆっくりと楽しむことができます。渓谷の入口は、渓谷散策や渓流釣りの拠点ともなっています。