お知らせ 2024.09.26
【編集部だより】石鎚山の紅葉
石鎚山の紅葉は10月上旬の山頂付近から始まり、徐々に標高を下げていきます。山頂付近は、四国でありながら亜寒帯の森林があり、常緑のシコクシラベに混じり、シロドウダンやナナカマド、ナンゴクミネカエデなど赤く紅葉する木々が見られます。
(毎年10月は最も多くの登山客が石鎚山に訪れます)
少し標高を下げると、ブナやミズナラなどの冷温帯の森となり、黄色に紅葉する木々が多いのが特徴です。大きな木ではありませんが、ブナの林内に見られるシロモジの葉の黄色はとても鮮やかです。ブナやミズナラは成就社や土小屋付近でも見られ、10月中旬から下旬頃まで見られます。
(山頂天狗岳の紅葉)
標高1000m以下になると、コジイやアカガシ、シラカシなど常緑の広葉樹が多くなりますが、渓流沿いではトチやケヤキなどの紅葉が見られます。
石鎚山は一つの山に三つの植生帯が存在する貴重な山です。
石鎚山系に生育するカエデの仲間は10種類以上が知られており、コハウチワカエデ、コミネカエデ、ウリハダカエデなどが登山道沿いで見られます。
(コハウチワカエデ)
(コミネカエデ)
(ウリハダカエデ)