お知らせ 2025.08.26
【編集部だより】キレンゲショウマ
キレンゲショウマは石鎚山で発見され、日本の研究者が最初に学名をつけた記念すべき植物です。紀伊半島、四国、九州の高い山に稀に自生し、高さは1mで7月から8月に黄色い花を咲かせます。宮尾登美子さんの小説「天蓋の花」で一躍有名になった花でもあります。また、2023年のNHK朝ドラ「らんまん」でも紹介され、石鎚山の魅力のひとつとして注目されました。
石鎚山系では石鎚山北壁の周辺や筒上山などに自生地がありますが、登山経験のない方にはお奨めできない場所のため、石鎚登山ロープウェイの下谷駅、ピクニック園地で栽培されているものを観察されることをお奨めします。
キレンゲショウマは愛媛県の絶滅の恐れのある植物の一つでもあり、自生地では写真撮影のために周辺を踏み荒らすことなどのないように十分注意してください。
近年、石鎚山系で急増するシカに食べられることを防ぐため、2025年5月に筒状山の自生地に防鹿ネットが設置されました。