お知らせ活動報告 2025.06.26
【編集部だより】石鎚山系のイベント紹介
今回のイベント紹介では、6月21日に実施された
シカモニタリングアプリの使用方法講習を紹介します。
石鎚山系におけるシカの被害について
石鎚山系では1990年代以降、ニホンジカの分布が標高の高い山地まで拡大してきております。
その結果、高山植物や貴重な植物群落が食べられ、希少植物の激減、下層植生が失われ土地の裸地化が進行し、山の斜面の安定性低下などの被害を引き起こしております。
シカモニタリングアプリとは?
現地調査アプリの1つである「Survey123」は、軽量で直感的に操作できる調査フォームを提供しており、数回クリックするだけで、データの入力、結果の収集、管理、分析が可能です。この「Survey123」を利用して、シカの痕跡を収集してモニタリングしていき、シカの被害対策の参考データとして活用しております。
Survey123
アプリの使用方法講習
いの町の「木の香温泉イベントホール」にてアプリの使用方法について講習してもらいました!
システムに関する講師は愛媛大学の渡邉准教授です。
みんな真剣に聞いてます。決してサボってスマホを見ているわけではありません!笑
現地で実際に使用してみる
アプリ使用方法を学習したあとは、木の香温泉の前にある遊歩道にてシカの被害を
確認しながら実際にアプリを使用してみます。
ここからの講師は西条自然学校の山本さんです。
現地の状況を実際に確認しました。
遊歩道の始まりは駐車場から近いので被害は少ないですが、どんどん進んでいくと
シカが食事をした痕跡や糞を見つけることができました。写真は笹をシカが食べた跡です!
さいごに
木の香温泉のホールに再び戻ってきて、今回の講習の総括をしました。
石鎚山系の自然を維持していくために、これからも様々な取り組みを継続していきます。
またイベントの事前周知もおこなうようにいたしますので、ぜひご参加いただきたいです!